近くの映画館で上映されると知り、ここ数日ずっとこの音楽が頭の中でリピートしていました… 紹介するにはベタすぎる映画ですが、スクリーン上で観たのは、恐らくン十数年ぶりくらいなので、記念碑的に。
私事で恐縮ですが、私の記憶にある叔父の一人がMaurice Ronet(モーリス・ロネ)(この映画のアラン・ドロンではない方)にそっくりで、子供の目には、苦みばしったというのか、いつも不機嫌な表情を浮かべた近寄り難い大人の男、とでもいうのか、当時は怖かったのですが、今では何となく私の憧れとなっている叔父なのです。
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=5EHe1s5VIkc?feature=player_detailpage&w=640&h=360]
以前に紹介した『山猫』でもそうでしたが、若き日のアラン・ドロンの獣のような美しさは異常です。私に別にその気は無いのですが(笑)。
この映画を最初に観た当時から強烈に脳裏に焼き付いているシーンと台詞があります。
ヨットでの食事中、フィリップ(モーリス・ロネ)と恋人(マリー・ローラン)は素手で魚料理を食べていますが、トム(アラン・ドロン)はフォークとナイフを使っています。(上の0:17〜0:24にその部分のスライドがあります)
そのフィリップがトムに言います。
「上品ぶること自体がそもそも下品なんだよ」
(私の記憶では、当時の字幕では『上品ぶってもお里が知れるってね』だったと思います)
「魚にナイフは使わない。ナイフの持ち方も違う。(そういってトムのナイフに手を伸ばし)こう持つんだ」
とハイクラスのフィリップは恋人の面前でトムを蔑み、そしてトムは卑屈な笑みを浮かべその場を濁すのです…
この瞬間、トムはフィリップを殺す事を決意したに違いない、と今でも私は思います。
この映画の真骨頂は、もちろんNino Rota(ニーノ・ロータ)の音楽と、そして私も当時憧れたHenri Decaë(アンリ・ドカエ)の「街に出て」ゲリラで撮りまくるカメラにあります。
ベタベタな映画の話題で済みませんが、この話は、現代の政治家や役人に「極限の恐怖体験」や「情操教育」がいかに必要か、との話題に続く予定ですので…

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