更新の遅れていたBalibariシネマですが、昨夜やっと編集を終えアップロード・・・と、今朝にはもう「著作権の異議申し立てにより・・・」とYouTubeから削除されていました・・・急遽、他人がアップロードしたストップモーションで音楽を中心に編集してあるものに差し替えましたが、相変わらず『ネット独占コングロマリット』を狙う企業の基準は良く分かりません・・・
政官財界で汚職の疑惑やスキャンダルが明るみに出ると、経理担当者や秘書が何故か次々と“自殺”しうやむやになってしまう、という構図はもう半ば『日常化』している感さえありますが、この映画の製作が1960年。この年から50年以上経った今でも延々と繰り返されるこの構図、しかも更に巧妙化してきている現実には、ただただ絶望する他ありません。逆に言うと、半世紀以上も前にこの構図に真っ向から対峙した黒澤明の眼力にはやはり驚かずにはいられません。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=FoQvNjJHBhA](削除されたビデオはそのシーンだったのですが)映画の中で汚職の渦中にあった『公団の副総裁』が電話で“ある人物”に「この際、公団のためにも身を退いた方が……」と殊勝にも辞任を匂わせます。しばし電話の向こうの人物が話す間があり『副総裁』は「ハ?一時、外遊?…はっ…はっ…私もそのように考えて…」とあっさりと、しかも嬉しそうに相手の「計らい」を受け入れます。「一時外遊」や「緊急入院」なんて言葉を聞くと「昭和」の時代を知る日本人であればもう苦笑いしか浮かばないのでは無いでしょうか?
その後『副総裁』は「…失礼致します!」と電話を切りながら深くお辞儀をし…受話器を置いた後、見えない相手に向かって更に深々と頭を下げ、映画は終わります。
電話の向こうの人物は、昨晩もよく眠り、そして今夜もぐっすりと眠るのでしょう。


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