公式サイト上で名作映画の1シーンを月替わりで公開していく『Balibariシネマ』ですが、8月は我が黒澤明の『七人の侍』です。
黒澤明と言えば、誰が何と言おうと映画の世界では巨人中の巨人であり、日本が輩出した天才中の天才です。
私自身、黒澤明を間近に知る「生き証人」とも言える方々と働く機会に恵まれましたが、その裏話やエピソードを知れば知る程、そして彼の作品群を見直せば見直す程、撮影、編集、台詞を見て知って聞く程に、戦後の日本の荒野にこの天才が正に巨人として立ち上がったのは奇跡としか思えません。
若い頃あからさまに黒澤批判を口にしていた映画監督達が、中年を過ぎ、更には老年に差し掛かった頃、自分達がアイドル映画や企業の太鼓持ち映画しか撮れない事に気付き「やはり黒澤は凄かった…」と『完敗』を認めるのを何度も見てきました。上記「生き証人」の中には「黒澤さんの現場を見て監督になるのを断念した」という方もいらっしゃいました。「私にはとてもできない」と圧倒されるのだそうです。
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海外で黒澤明を経験するともっと凄いのです。この業界(Forexじゃあないですよ・笑)に立てばその凄さはもっと肌で感じる事ができます。『映画史上の金字塔』とされる『七人の侍』を海外のどこかの都市で、大スクリーンで見てご覧なさい。皆、3時間半、身じろぎもせず、まさに息を詰めてスクリーンに引きつけられています。
今月の『Balibariシネマ』は、この映画のクライマックス『歴史に残る戦闘シーン』の後、私の感嘆する台詞2つが含まれているラストシーンを多少短く編集したものです。
「また生き残ったな…」
「今度もまた負け戦(いくさ)だったな…勝ったのはあの百姓達だ…儂(わし)たちではない」
この映画の、そして黒澤明の、鳥肌が立つ程の凄みを表す台詞(ダイアローグ)だと私は思います。
追記:一部のご登録者には、なぜ今回この台詞を紹介したのか、そのブラックユーモアが多少なりともお分かりいただけるかと思います(苦笑)。


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